株式会社博多大丸とSDGs推進包括連携協定を締結~くらしの”あたらしい幸せ”の創造~

更新日:2022年12月01日

2022年11月12日、大丸福岡天神店エルガーラ・パサージュ広場におきまして、株式会社博多大丸(福岡市中央区天神)と「SDGs推進に関する包括連携協定」を締結しました。

両者が有する資源、ノウハウを有効に活用した包括的な連携により、SDGsの達成に向けた取り組みを通じた「くらしの“あたらしい幸せ”」の創造に努めます。

SDGs推進包括連携協定締結式

左:対馬市 伊賀敏治 しまづくり推進部長、右:株式会社博多大丸 小宅祥広 代表取締役社長

連携事項

(1)地域社会との共生に関する事項
(2)サーキュラーエコノミー(循環経済)の推進に関する事項
(3)脱炭素社会の実現に関する事項
(4)その他両者が協議して必要と認める事項

協定締結にあたっての市長メッセージ

ただいま、博多大丸様と「SDGs推進に関する包括連携協定」を締結させていただきました。
今日の連携協定は、今年5月に博多大丸の社員の皆さまが、対馬にSDGsの現地視察でいらしたことがきっかけとなっています。対馬視察では膨大な量の海洋プラスチックごみに圧倒され、この問題を何とかしなければならないと衝撃を受けてお帰りになったと聞いております。
対馬視察の後、包括連携協定締結の申出をいただきました。博多大丸様の熱意の高さと問題解決にひたむきに取り組もうとする姿勢にいたく感銘し、また、たくさんの生産者、専門店、消費者等とのつながりを持つ百貨店業界が本気で動くことはSDGsの達成に相当の影響力を持つのではないかと感じ、ありがたく協定締結をお受けすることといたしました。
対馬市はSDGs未来都市として、海洋プラスチックごみ問題を切り口に、環境・社会・経済の調和を図りながら、いつまでも安心・安全に暮らせる持続可能なしまづくりを進めています。本日締結させていただいた協定の連携事項として、「循環経済」を通じた海洋プラスチックごみ問題の解決を掲げています。その具体的な動き出しが、本日点灯されたクリスマスツリーです。
私は対馬北部の上対馬町の出身で、上対馬には鰐浦という集落があり、5月には美しい白い花を咲かせるヒトツバタゴが数多く自生しています。
昭和天皇は上対馬町から送られ、皇居に植えられたヒトツバタゴを見ながら、

「我が庭のひとつばたごを見つつ思う 海の彼方の対馬の春を」

とお詠みになりました。今年のクリスマスツリーはひとつばたごの白い花をモチーフに、対馬に漂着した発泡スチロールが装飾に用いられています。このツリーの下、海の彼方の美しい海の未来をみんなで願い、SDGsの達成を目指そうではありませんか。
本協定が相互の持続可能な発展と、ここにお集まりいただいた皆様のくらしの“あたらしい幸せ”につながることを祈念し、連携協定締結の挨拶といたします。本日は誠にありがとうございます。


令和4年11月12日
対馬市長 比田勝尚喜

2022年度の具体的な連携プロジェクト

エルガーラ・パサージュ広場 クリスマスツリー2022

ライトアップ期間:2022年11月12日から12月25日まで

ライトアップ時間:9:30~23:00(12/25は21:00まで)

毎年恒例の大丸福岡天神店エルガーラ・パサージュ広場におけるクリスマスツリーの2022年のテーマは「White bless Christmas~冬のウミテラシが願うクリスマス~」です。対馬に自生するヒトツバタゴの白い花をモチーフに、対馬に漂着した海洋プラスチックごみ(発泡スチロール等)が装飾に用いられています。冬に花咲く幻のウミテラシが、海洋プラスチック問題解決の道しるべとなり、私たちの安心安全な暮らしを見守り導く白い灯台として、より一層白く輝き続けます。

サステナブルな未来を灯す大丸福岡天神店クリスマスツリー2022

2022年11月12日 18:00 点灯

ヒトツバタゴの白い花をモチーフに装飾されています

対馬の海岸に漂着した発泡スチロールを封入

約300個のクリアボールが吊るされています

ツリーの根元にある白枝にも白色の海洋プラチックごみが装飾で用いられています

対馬の海洋プラごみ問題の現状を伝えるパネル

越高海岸で回収された海洋プラごみの実物展示

九州産業大学造形短期大学部の学生有志によるサンドアート

対馬の海岸に漂着し、回収・破砕処理された海洋プラごみを使用。星空のもと、山々のヒトツバタゴが美しい海の未来を照らしています。

青:海水、白:波、オレンジ・グレー:岩礁、緑・深緑:山、黒:夜空

博多大丸九州探検隊による

海洋プラごみリサイクルワークショップ

学生トークセッション

大学生と考える未来のサステナブルツリー

ツリー点灯式イベントと同時開催された対馬物産展「まるっと対馬マルシェ」

クラウドファンディング

日本一海洋プラスチックごみが流れつく対馬で生じている問題は、対馬だけでなく、広く都市生活にも影響を及ぼします。漂着推定量に対し全量回収できていないことから、未回収のものが再漂流し、福岡等に漂着することが懸念されます。また、微細化したマイクロプラスチックを魚介類が取り込むことで、私たちの食の安全も脅かします。クラウドファンディングでこの問題を広く伝え、一人ひとりの行動変容を起こしながら、集まった資金を海洋プラごみの回収や海洋プラごみを再利用したプロダクト開発に活用します。

参照

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