~対馬のイノシシ・シカの歴史~

更新日:2022年03月04日

対馬のイノシシ

対馬は今から約300年前に、イノシシによる農業被害に悩む百姓を助けるために、陶山訥庵によって「猪鹿追詰覚書」が実施され、イノシシが絶滅した歴史があります。

たくさんの猪が野をかけまわる様子が描かれている「猪鹿追詰」の写真

<中図>「猪鹿追詰」

個体数

1700年~1709年:陶山訥庵「猪・鹿追詰覚書」によりイノシシが全滅。

1994年:成獣一頭が目撃される。

1998年:被害が全島に及ぶ。

個体数調査は行っていない。

捕獲数

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再発見以降、初めて捕獲されたのは翌年の1995年でした。

2011年には捕獲頭数が1万頭を超え過去最高となり、

以降それまでの16年間で捕獲されていた数のイノシシが、およそ半分の月日で捕獲されるようになりました。

わな

2020年までの約10年間、対馬ではイノシシは箱わなで捕獲されることが最も多くなっています。

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対馬のシカ

個体数

歴史

1966年:天然記念物指定(県)狩猟及び有害駆除など一切捕獲禁止

1970年:農林業被害が目立つようになる

1981年:有害駆除開始

2006年:天然記念物指定解除

個体数

推定生息頭数
年代 生息頭数 調査手法
昭和55~57年度 274-1,205頭 糞粒法
平成4~5年度 2,730頭 糞粒法
平成8~9年度 4,369または28,783頭 糞粒法
平成12~13年度 56,368頭 糞粒法
平成16~17年度 49,309頭 糞粒法
平成23年度 33,416頭 糞塊法
平成25年度 46,479頭 糞塊法
平成27年度 39,200頭 糞塊法
令和2年度 41,700頭 糞塊法

自然生態系への影響が少ないとされる頭数:3,500頭

捕獲数

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捕獲データのある1995年以降、イノシシと同じ2011年を境とすると

それまでの4倍のペースでシカが捕獲されています。

2019年には捕獲数が過去最大となりました。

わな

2011年以降の約10年間、対馬では、シカはくくりわなで捕獲されることが最も多くなっています。

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対馬のハンター

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所持免許別狩猟者数

黄:わな猟免許保持者/橙:銃猟免許保持者

有害鳥獣捕獲従事者(ハンター)は2020年で193名でした。

これは単純計算で100世帯中1~2世帯にハンターがいるということです。

よって、対馬市では1地区に1人のハンターがいる計算になります。

 

また、免許別に見るとわな猟免許保持者が多く、年齢別に見ると対馬市人口の年齢分布と同じように高齢化が進んでいます。

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年齢別狩猟者数

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対馬市厳原町国分1441番地
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