平成30年 新年のご挨拶

更新日:2021年04月01日

 新年明けましておめでとうございます。
 市民の皆様におかれましては、ご家族お揃いで、清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、日頃より市政に対しまして深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射が幾度となく繰り返され、11月末には日本のEEZ内に着弾するなど、この暴挙は、我が国のみならず、国際社会の平和と安全を揺るがすものであり、国境の島に暮らす私たちにとりましては、有事における大量難民などを想定いたしますと、気の休まる時はございませんでした。
 そのような中、国境離島に暮らす私たちにとって、うれしいニュースがありました。それは、悲願でありました有人国境離島法の施行であります。国境離島に住民が住み続けるために必要な地域社会の維持を目的とするこの法律には、航路・航空路運賃の低廉化をはじめ、地域資源を活かした雇用創出に対する支援などが盛り込まれており、既に多くの方がその恩恵を実感されていると思います。今後は、交流人口及び島内消費の拡大に繋げるため、対馬出身者をはじめとする島民以外の方々への支援拡充に取り組んで参ります。
 また、1607年から1811年の間に12回来日した、平和な時代を象徴する朝鮮通信使に関する歴史資料が、日韓民間団体による共同申請において、ユネスコ記憶遺産に登録されたこと、さらに、663年の白村江の戦い後、国防の要衝として築かれ、今もなお威容を留める国指定特別史跡の金田城が築造1350年を迎えたことなど、歴史上重要な役割を担ってきた対馬を代表する歴史資産が、日本のみならず世界に発信された記念すべき一年でもありました。

 その他にも、企業誘致による大手ホテルチェーングループ株式会社東横インの「東横イン対馬厳原」や、地元企業である株式会社ティースリーの「対馬いづはらペンション」、福岡の株式会社理研ハウスが手がけた「テマドホテル比田勝」のオープンにより、吃緊の課題であった「宿泊施設不足の解消」と「新規雇用の創出」に大きく貢献していただいたところです。また、平成22年度から約43億円の事業費をかけた一般国道382号「大地バイパス」の開通は、北部地域の通勤・通学や観光客の利便性の向上、地域経済の発展に大きな役割を果たすものであります。さらには、比田勝から博多までの国際航路への国内客の混乗におきましても、昨年5月に九州郵船株式会社、JR九州高速船株式会社、そして対馬市の3者間において「国際航路に国内旅客を混乗させ運航するための実現に向けた取組に関する協定」を締結し、関係機関の理解も得ながら、実現に向け、具体的な協議を進めているところであります。
 公約としております、ふるさと納税の返礼品につきましては、一昨年11月から取り組んで参りましたが、インターネットによる情報発信の拡充、旧対馬藩の飛び地であった縁から、佐賀県基山町との「ふるさと応援寄付金に関する連携協定」による相互協力関係の構築、また、対馬市ゆかりの皆様からのご紹介などにより、寄付額も増加しており、併せて、本市のPRにも大いに繋がっております。

 市長に就任させていただき、2度目の新年を迎え、任期も折り返し地点に差し掛かります。昨年から吹き始めた有人国境離島法という追い風に乗り、また、気持ちも新たに、市民の安心・安全と地域活力の再生のため、柔軟かつ大胆な施策も展開して参ります。
引き続き、初心を忘れることなく、市民協働の市政運営に邁進して参りますので、今まで同様に格別のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、新しい年が皆様方にとりまして、活力に溢れ、笑顔が輝く素晴らしい年になりますよう心から祈念申し上げまして、新年のごあいさつといたします。

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