平成31年 新年のご挨拶

更新日:2021年04月01日

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、輝かしい初春を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、日頃より市政に対しまして深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 本年は、天皇陛下ご退位により元号が平成から改元される節目の年となります。これから4か月が「内と外、地と天が、ともに『平らかに成る』」という願いが込められた平成時代の掉尾を飾るに相応しい日々となるよう心から祈念いたします。

 さて、昨年は、世相を表す漢字が「災」に決定したとおり、北海道胆振東部地震をはじめとする激甚災害が日本各地で発生し、多くの国民の脳裏に刻まれました。近年、異常気象による自然災害が多発し、本市においても台風や豪雨による土砂崩れや河川の氾濫などによる被害が発生しており、いつ起こるか分からない災害に大きな不安を感じておられる方も少なくないと思います。幸いにも人命に関わる被害はありませんでしたが、決して看過することなく、今後も市民皆様の安全・安心を確保するため、昨年4月に創設した地域安全防災室が核となり、防災意識の啓発と自助・共助・公助による防災力の更なる強化に向けた取り組みを進めてまいります。

 一方で、日本初となる国際航路への混乗が実現した記念すべき年でもありました。これは博多港と釜山港を結ぶ国際航路、JR九州高速船株式会社の高速船ビートルに国内旅客と国際旅客を同時に乗船させるものであり、対馬北部にお住いの皆様の生活利便性の向上と福祉の充実につなげることを目的に、遡ること平成21年から本格的な協議を始めました。何分前例のない取り組みでありましたので、調整等に時間を要しましたが、関係機関のご理解とご協力を得て、昨年7月23日に運航の運びとなりました。継続的に運航していくためにも、皆様のご利用をよろしくお願いいたします。

 また、一昨年に施行された有人国境離島法に基づく特定有人国境離島地域社会維持交付金における創業支援事業では、これまで多くの方々が新規創業や事業拡大に取り組み、雇用の創出に活用していただいております。

 さらに、近年、様々な環境の変化とニーズの多様化により都市部から対馬への移住に関心が寄せられていることもあり、それらを後押しするための移住支援補助金やお試し住宅の展開など、雇用創出との相乗効果で移住者が増加している状況です。
 これらの効果もあり、平成28年度に416人であった社会減が、平成29年度には210人まで減少幅が縮小しており、平成30年度は減少幅が更に縮小することが見込まれています。

 そのほかにも、対馬の元寇を舞台とした漫画「アンゴルモア元寇合戦記」のアニメ化により、多くの方々が対馬に興味を持ち、足を運んでいただいており、また、観光客の満足度の向上や受け入れ体制の強化のため、対馬博物館(仮称)や海の玄関口である厳原港国内ターミナルの建設工事の着工、そして、企業誘致により市内2店舗目となる株式会社東横インのホテル建設も始まっています。
 さらに、明治大学と連携した、木材などの搬送トラックやバスなどの自動運転社会の実証実験などを実施していきたいと考えており、これらは人口減少が進む本市の持続可能な地域づくりとして、対馬経済の発展や生活利便性の向上に大きく寄与するものと期待しているところでございます。

 私たちの故郷「対馬」は、数多くの地域資源に恵まれ、国境の島として大きな発展の可能性を秘めています。その資源を有効活用し、地域づくりの主役である市民皆様の意欲・熱意・創造力を原動力に、市の将来像である「みんなで目指そう!自立と循環の宝の島 対馬」の実現に向け、市民協働の市政運営に邁進してまいりますので、本年も相変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、新しい年が皆様方にとりまして、活力に溢れ、笑顔が輝く素晴らしい年になりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

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