令和2年 新年のご挨拶

更新日:2021年04月01日

 新年あけましておめでとうございます。
 市民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。また、日頃より市政に対しまして深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 昨年は、元号が「平成」から「令和」へ改元された歴史的な年であり、その二文字に込められた思いのとおり、市民一人ひとりが大きな花を咲かせることができる対馬づくりに邁進することを深く胸に刻んだところでございます。

 近年、日本各地で大規模な自然災害が発生し、昨年は、本市におきましても50年に1度の記録的な大雨に見舞われ、河川の氾濫や土砂崩れなどにより、広範囲に渡る家屋の浸水、また損壊などの被害が発生し、市民皆様の心にも大きな爪痕を残すこととなりました。
 その中、特に大きな被害を受けた佐護地区においては、消防団を中心に区民の皆様が「自助・共助」を体現していただき、被害の拡大防止、そして復旧に汗を流していただいたことに改めて感謝を申し上げますとともに、この度の災害を教訓に公助の連携の在り方を検証し、更なる地域防災力の強化に努めて参ります。

 さて、市長就任以来、粉骨砕身の覚悟で取り組んでまいりました本市の最重要課題である人口減少対策につきましては、しま暮らし支援補助金やお試し住宅制度の新設、また、一定条件を満たせば返還を免除される奨学金制度の創設などUIターン者のニーズに合わせた支援と、有人国境離島法における雇用機会拡充支援事業や一次産業の後継者対策などによる相乗効果から、移住者も増加傾向にあります。
 また、返礼品付きふるさと納税制度に移行して3年を経過しましたが、寄付額は順調に伸びを示し、雇用の創出や所得の向上など地場産業の活性化にも大きく貢献しております。

 交流人口拡大施策につきましては、41万人を超える勢いで来島していた韓国人観光客は、昨年7月の日韓貿易摩擦問題から激減する事態となり、観光産業は予測もしない大きな打撃を受けることとなりました。
 一方、待望の東横イン対馬比田勝のオープンは、その最中となりましたが、博多・比田勝・釜山を航行する混乗便の増便・増席や今年3月末からは、オリエンタルエアブリッジ株式会社が対馬福岡航空路線の一部に参入し、全日空株式会社との共同運航便に限り、一部座席の料金を島民割引並運賃に設定するなど、国内からの誘客を目指した観光客の受け入れ態勢は、ここ数年確実に進んでおります。
 また、観光客激減に対処するため、国、県の支援をいただき、関係団体等ともスクラムを組み、国内観光客の誘客をはじめとする各種施策を展開しており、今年もその取り組みを更に強化してまいります。
 加えまして、対馬市福岡事務所及びアンテナショップ「よりあい処つしま」は、福岡国際会議場側へ移転し、新たに4月から運営及び営業を開始します。
 そして、国内外から多くの来訪者の交流拠点施設として建設を進めております対馬博物館や朝鮮通信使資料館、また、海の玄関口である厳原港国内ターミナルは、令和2年度中の完成を予定しております。
 その他、対馬の資源を後世につなぎ、安心して暮らし続けることができる環境を整えるため、木質バイオマスエネルギーの活用や自動運転車両の導入実験、海岸漂着ごみ対策、磯焼け対策、有害鳥獣対策等による環境・資源の保全、その他子育て世代や高齢者支援などの施策をこれまで以上にスピード感をもって推進し、着実につしまヂカラを高めてまいります。

 結びに、私たちのふるさと対馬は、先人たちのたゆまぬ努力と情熱、そして、挑戦によりその礎が築かれてきました。今を生きる私たちがその思いをつなぎ、未来へ続く道を照らし続けていかなければなりません。
 その先頭に立ち、歩を進める所存でありますので、市民の皆様には、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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