令和4年 新年のご挨拶

更新日:2022年01月01日

新年あけましておめでとうございます。

皆様におかれましては、健やかに令和4年の新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

さて、国内1例目の新型コロナウイルス感染者の確認からやがて2年が経過します。マスクの着用という非日常が日常に変わりました。そして、今も、一部の日常は奪われ続ける状況が続いています。

この閉塞感の中、明るい話題と言えば何をおいても二刀流メジャーリーガー大谷翔平選手の活躍ではないでしょうか。常識を覆した彼のプレーとその実績は、アメリカの大人から子どもまでも熱狂させ、さらにグラウンド内外での実直な言動が称賛されたことは、日本人として誇らしく思います。また、彼の記者会見は、「感謝」という言葉で締めくくられますが、これも、心技体の調和を図り、アスリートとして最高のパフォーマンスを発揮することにつながる言動であり、「感謝の言葉を心で唱えるだけでも自律神経が整う。」という専門家の話にもうなずける気がします。

市内に目を向けますと、1月開催を延期していた成人式の中止、また島内外から参加者をお迎えする代表イベントである国境マラソンなども新型コロナ感染予防対策の観点から止む無く中止といたしました。とりわけ、人の移動が制限されたことにより観光客が激減し、さらに市民の外食自粛などから飲食関連業を中心に島内消費も低迷し、大きな傷跡を残しました。その状況下においても、必ずや訪れる収束のタイミングを捉え、疲弊した島内の経済活動の反転攻勢をかけるため、観光インフラ等の整備改善や事業維持継続のための支援などを着実に進めてきました。

一方、感染対策の切り札として実施したワクチン接種では、市民皆様のご理解とご協力のもと接種対象者の8割を超える方々が2回目の接種を完了し、併せて日常生活でも一人一人の慎重な行動により市内における感染拡大を最小限に抑えることができました。そして、わが身を顧みず使命感をもって感染者の治療に当たられた医療関係者の皆様には、感謝の意を尽くし得ません。

「第六波は必ず来る」と感染症の専門家が断言します。一つには、未だに変異を繰り返す未知のウイルスであり、依然、治療薬も世界的に十分な量を確保できないことが挙げられるからではないでしょうか。しかし、私たちは新型コロナとの2年間の闘いの経験を踏まえ、第六波の波を小さく抑えながら、コロナ禍の経済活動へ踏み出さなければなりません。

数年前のデータではありますが、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した地域の潜在能力を表す「新国富指標」では、九州7県の全市町村において、対馬市が第1位でありました。その指標は、道路などの人工資本、労働生産性の人的資本、森林・農地面積や漁獲量等の自然資本を中心に、地域の資産を金額で示したものです。

日本には、森羅万象(しんらばんしょう)は神であり魂が宿る「八百万(やおよろず)の神」という考えがあり、その根底にあるのは多様な自然への感謝と敬意、そして畏怖(いふ)です。これは、SDGsの精神と相通じるものと考えます。

任期2期目の折り返しとなります。常に感謝の気持ちを念頭に、SDGs未来都市として、その潜在能力を呼び起こし、Society5.0社会における持続可能な島づくりを押し進めてまいります。

本年も、市政に対します相変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、新しい年が皆様方にとりまして、活力に溢れ、笑顔が輝く素晴らしい年になりますよう心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

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