ブルーオーシャン・イニシアチブとブルーアイランド・プログラム包括連携協定を締結~“海のいのち”と共生社会の実現に向けて~

更新日:2023年05月30日

対馬の海は、対馬の経済社会のみならず、日本の水産資源の心臓部として日本全体の魚食を支えてきました。しかしながら、気候変動による磯焼けや養殖魚介のへい死、世界的な魚食増加等による水産資源の減少、海洋プラスチック汚染等が生じ、危機的状況にされされています。

こうした問題を総合的に解決しようと、対馬市は一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブ(東京、以下「BOI」)と包括連携協定を締結しました。同法人は海の課題に即した実効性と持続性のある解決策を提示し、現場でのフィールド実証を通じて、「海の保全と繁栄」の実現を目指す企業の連合体です。「海の万博」 と言われる大阪・関西万博での成果発表を中間目標に、2030年のSDGs達成を目指して活動していきます。

包括連携協定概要

締結日

令和5年5月8日(月曜日)

目的

双方が有する資源、ノウハウを有効に活用した包括的な連携により、SDG、特にゴール14「海の豊かさを守ろう」とゴール13「気候変動に具体的な対策を」の達成に向けた取り組みを通じた「“海のいのち”と共生社会」の実現を目的とする

連携事項

(1) ブルーアイランド・プログラムに関する事項
(2) 海洋プラスチック削減に関する事項
(3) 海洋資源保全と海産業活性化に関する事項
(4) 海洋と気候変動対策に関する事項
(5) その他両者が協議して必要と認める事項

期間

令和5年5月8日~令和8年3月31日

廣中龍蔵BOI事務局長・代島裕世BOI代表理事・比田勝尚喜市長・俵輝孝副市長

比田勝市長より「対馬からのメッセージ」と題し、対馬の海の現状と課題、BOIへの期待を説明

代島代表理事よりBOIの活動プログラムにおける対馬での取り組み意義について説明

協定締結にあたっての市長メッセージ

本日めでたく連携協定を締結できましたのも、ひとえにブルー・オーシャンイニシアチブ様の海への高いご関心と、SDGs未来都市としての当市の取り組みへのご理解、そして関係各位のひとかたならぬご尽力の賜物であり、この場をお借りして衷心より感謝申し上げます。

せっかくの機会ですので、少しお時間をいただき、対馬の「ブルーオーシャン」について紹介させていただければと思います。

(対馬の海の現状課題についての説明:中略)

対馬をフィールドに様々な調査研究や実証の実施、技術や製品の導入があるのは結構なことなのですが、果たして対馬の海はよくなっているのでしょうか。いや、厳しさは年々増しています。

研究機関、企業、行政等、各主体が個々に取り組むのではなく、いまこそ産官学民、海に関するあらゆるステークホルダーが力を合わせて立ち上がる時ではないでしょうか。

ブルーオーシャン・イニシアチブの皆さまには、ハブとして多主体をつなぎ、ビジネスの力を通じて、本気で持続性・持効性のある取組を進めようとしておられる姿勢に、当市としましては大変期待をしております。

ブルーオーシャン・イニシアチブ様との協定締結後は、SDGsの推進、特にゴール14の「海の豊かさを守ろう」に関し、ブルーアイランド・プログラムという枠組みの中で、海洋プラスチックごみ問題や海洋資源保全、海産業活性化等について相互に連携・協力していくことになります。

最後になりますが、この協定により、2025年の大阪・関西万博で取組成果を国内外に発信し、相互の持続的な発展につながりますよう、ご祈念申し上げまして、私からのご挨拶といたします。

令和5年5月8日
対馬市長 比田勝尚喜

連携協定に基づく3つのプログラム

今回の包括連携協定に基づき、あらゆる対馬の海の課題に関し、対馬市民の参画を受けながら、2050年の未来像を描く未来会議、その実現に向けた技術開発や実証実験、そして、持続的・発展的な活動を支えるイノベーション人材の育成の3つのプログラムが構想されています。未来会議は、同法人の会員企業が来島して開催を予定しています。産官学民一緒になって美しく豊かな海を再生し、次世代につないでいきましょう。皆さまのご参加をお待ちしております。

参照

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