平成20年度予算

財政健全化へ向けて3年連続の超緊縮型予算。基金取り崩しは6億円。

 3月議会で可決された対馬市の平成20年度当初予算についてお知らせします。
一般会計当初予算は、前年度比4.2％減の275億7,500万円で、3月に市長改選が行われたことにより、新規の施策等を見送り、政策的経費を極力抑えて義務的経費を中心に編成された骨格予算となっています。
 本市の財政は、三位一体改革の影響、また過去の建設事業に伴う公債費（借入金返済）負担などにより非常に厳しい状況にあります。
 このため、平成22年度までに基金(貯金)取り崩しをゼロにすることを目標とする中期財政計画を策定し、財政健全化へ向けて取り組んでいます。
 平成20年度の予算規模は、一般会計と特別会計を併せると総額386億514万円（対前年度比49億1,228万円減、-11.3%）です。

 一般会計の歳入は、自主財源の柱である市税を30億円（対前年度比-7.0％）と見込んでおり、地方譲与税の減少や地方税収入の伸び悩みにより厳しい財政運営が続いています。
 歳出については、公債費が最多で70億7,637万円（対前年度比-0.2％）、次いで民生費57億865万円（同-0.3％）、総務費56億 2,069万円（同-5.6％）となっており、衛生費（同2.4％増）、商工費（同1.1％増）以外は前年度より減となっています。

• 美津島支所・消防出張所新築事業 7,730万円
• CATV施設整備 22億2,827万円

• 児童手当 4億3,530万円
• 生活保護費 13億2,977万円
• 社会福祉協議会補助 1億1,840万円
• 後期高齢者医療広域連合負担金 3億1,675万円

• 離島医療圏組合病院負担金 6億8,760万円
• ごみ処理関連経費 8億3,239万円
• し尿処理関連経費 2億8,012万円
• 合併処理浄化槽設置補助 4,142万円
• 斎場建設事業 1億8,900万円

• イノシシ等有害鳥獣対策補助 3,952万円
• 林道整備事業 6,841万円
• 漁業後継者対策事業補助金 860万円
• 漁港整備 5億3,323万円

• 島観光物産協会補助金 1,847万円
• 観光施設管理等委託 8,974万円

• 市道和板糸瀬線改良事業 1億円
• 床谷改良住宅整備事業 1億3,262万円
• 港湾改修事業（厳原、曽ノ浦港） 1,000万円

• 消火栓設置負担金 1,410万円
• 消防団運営費補助金 2,861万円

• 通学バス運行委託 1億990万円
• 文化財保護 2,731万円

 特別会計・企業会計とは、独立採算制を原則とすべき事業を行う場合に一般会計と区別している会計です。

 本市には次の通り11の特別会計と1の企業会計があります。
 老人保健制度から後期高齢者医療制度への移行により、今年度より後期高齢者医療特別会計が新設され、老人保健特別会計が大幅な減となっています。

資本的収入での不足分は当年度損益勘定留保資金などで補てんして運営 します。