Vol.3 坂本 拓也さん(2/2)

更新日:2021年04月01日

同じような目線で共感できる面々との暮らしが、楽しい。

ーー いま22歳になって感じる抱負や将来の夢などありますか?

この先なにがあるかわからないので、まだ漠然としてます。

でも、もしも何かの拍子で壱岐に帰ることがあったら、今バリバリやってる世代からいつかバトンを渡される日が来るときに、いつでも先頭きって走れるぐらいの心構えではいたいな。とは思うようになりました。

壱岐を出る前の自分と比べると、対馬で暮らす中で、いろんな人に出会って気づいたり変化したことは結構たくさんあって。きっとこれからもそういう変化が続いていくような気がしてます。なので、「限られた20代の時間は、より一緒にいたいと思える人たちに囲まれて過ごせたらいいな」って、今は考えてます。

あとは将来という話だと、何らかの形で対馬と壱岐という二つの島を繋げるお手伝いができたらいいな、とは思ってます。壱岐と対馬って隣同士なんだけど、今はまだお互いのことがわからないことも多いので。自分はどちらの島も知っているし、それぞれに好きなところがあるから、そういう魅力を伝えながら両者の間を繋ぐきっかけになれたらいいな。という感じです。

そういえば、この前、同級生が対馬に来てくれたんですけど、「思ってたのと違った。良かった!」って言ってくれたのは嬉しかったですね。

ーーちなみに高校生ぐらいを振り返ると、どんな子だったんですか?

特に目立つ感じではなかったですね。熱量が多いと言う感じでもなく、言われたらちゃんとこなす感じ。まぁ、優等生ぽいいい子って感じだったのかな。高校の頃は、メガネかけてガリ勉キャラでしたし。笑

前に出て何か引っ張るとか、全然しなかったです。同級生に会うと「お前が一番変わったよね。」って最近はよく言われます。

ーー この3年間での大きく変わったことは?

壱岐に帰りたい。と思わなくなりました。笑
最近は正月とお盆休みぐらいで、あんまり帰ってなくて。対馬が居場所になって来たな、って。

振り返ると、高校を卒業した時は、まだ特にやりたいものがあったわけじゃなくて、就職についても正直なところ最初は漠然と働き始めたという部分もあったように思うんです。そのあと対馬に来て、悩んだ時期もあったけど、いろんな出会いが重なって。その中で“20~22ぐらいの時期に、誰と一緒に過ごすかって、きっと年をとった時も違うかもな”って、そんなことを思ううちに転職にも踏ん切りがついた感じだったなので。本当にいろんなことが変わったなとは思う。

でも、どれも最初から「こうしたい!とか、こうしよう!」って決めてたわけじゃなくて。

転職にしても、フェスの実行委員会にしても、色々なタイミングが合った。というのは大きいですね。それに、いまは仲間というか、何でも相談できる相手や自分の居場所も見つけられたように感じているので、以前のような不安がなくなったのも大きな違いかな。

あと、外の世界を知ったことで、実家にいた頃とは、少しずつ見てるものが違ってきたな。と思うことはあります。たまに壱岐に戻ったときとかに、地元の友達と語りきれない部分があったりして気づかされる感じ。なので、自分が今も対馬に残っているのは「話して共感してくれたり、同じような目線をもって一緒に何かできそうな人達が、身近にいてくれる」のは理由の一つだな、と思います。

ーー 転職しても対馬に残ろうと思ったのも、周りの人々の影響が大きかったですか?

実は、前職をやめるタイミングで、対馬から出て、いろんなところに行きながら暮らすことも考えてたんです。フェスに関わってキヨさんやみんなに出会ったことで自分の考え方も変わったので、もっと違う可能性もあるかなって。

でも最終的には、もう少しこの場所にいたら、もっと面白い人にも出会えるし、面白いことができるかな。って思ったんです。自分は将来、バーガー屋さんで店開きたい!みたいな感じではないんですけど、キヨさんの近くで働いてみたいなって思えたから残った。という感じで対馬にしたので、そうですね。

ーー対馬の好きなところとかありますか?

人かな。対馬という場所自体の良さもあるんですけど、それ以上に、人ですね。先ほどもお話したように、いま自分が対馬にいるのも、みんなに出会って自分の居場所ができたからなので。

ーー対馬での暮らしに関心ある方へメッセージがあれば

もし対馬に興味をもったり、移住を考えているのであれば、「ここで暮らすなら、いろんな人との繋がりをもった方が楽しいですよ。」とお伝えします。どんなきっかけだったとしても、引っ越すと周りの環境も変わるし、仕事や人間関係もかわることが多いはずなので、そういう中では、いつか突然壁にぶつかることもあると思うんです。

僕がそうだったように、そういう時に一人だと本当に心細いし、どうしようもなくなっちゃうんだけど。この島は、一歩踏み出しさえすれば、一緒に壁を乗り越える力になってくれるような人がたくさんいて、そんなみんなと繋がりを作りやすい場所だとは感じてます。

一歩を踏み出すのに時間がかかった自分だからこそ、今度は積極的に扉を開けて迎えたいと思うので、もしなにかあったら僕たちを気軽に尋ねて来てもらって大丈夫です。笑

(おわり)

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