Vol.8 文 彰浩さん

更新日:2021年04月01日

文 彰浩氏1

 文 彰浩さん

栃木県出身
厳原町在住

プロフィール

栃木県→滋賀県の企業で勤務→対馬へIターン

大学で勉強した朝鮮史にゆかりの深い対馬へ

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城下の眺め

ーー対馬へ移住したきっかけを教えてください

名前を見ておわかりの通り私は在日朝鮮人です。ですので生まれも育ちもずっと日本です。

小学生の時に日本史のマンガや戦国大名の伝記を読んで以来歴史が好きになり、大学は近畿地方の私立大学の文学部史学科に進み、朝鮮半島の歴史について勉強をしました。そのことがきっかけで韓国語や日韓問題に興味を持ちました。

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対馬藩宗家菩提寺・万松院

滋賀の企業に勤めていた時、韓国とゆかりの深い対馬へ何度か足を運びました。江戸時代、朝鮮国との外交や貿易で栄えた対馬藩の首府であり、日本でもきわめて珍しい「離島の城下町」である厳原の往時を偲ばせる街並みがとても印象に残りました。

2018年の夏に福岡で行われた対馬市の企業説明会に参加したところ、仕事がたくさんあることを知り、対馬で新たな挑戦がしたいと思って移住を決意しました。

ーー対馬に移住してみていかがですか?

テレビや本で対馬のことを見聞きしていましたし、何度か訪問していたこともあって基本的なところはイメージどおりでした。日常必需品等の買い物には不安がありましたが、実際には車さえあれば一通りのものは島内で賄えます。特に厳原の市街地や美津島町鷄知近辺はお店がたくさんあるので意外と暮らしやすいです。

残念な点は、外食好きの私にとって、対馬には全国チェーンのラーメン屋や牛丼屋などの飲食店がないことです。あと、本を読むことが好きなのですが、対馬にはある程度の規模をもつ書店がないのも少し不便を感じますね。

日韓関係が激動した時期に移住したため、「韓国人旅行者がたくさん来ている対馬」と「韓国人旅行者が少なくなった対馬」の両方を見ることが出来ました。日韓関係に興味を持つ私としては問題の深刻さを肌で感じることができ、とても考えさせられました。

最近は韓国から移住したご夫妻が運営している語学教室で韓国語を勉強しています。韓国の歴史と言葉をもっと勉強して、いつかその知識を活かした仕事がしたいと思っています。

これから移住される方へ

ーー これから移住を考えてられる方々に何かメッセージをいただけないでしょうか

明確な志というか、目的意識を持って移住した方が充実した対馬生活を送れると思います。

移住者サポートが対馬市にはあるので、移住前からしっかりと調べた上でサポートを利用して移住することをおすすめします。

(聞き手 元杭睦)

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この記事に関するお問い合わせ先

地域づくり課

〒817-8510
対馬市厳原町国分1441番地
電話番号:0920-53-6111
ファックス番号:0920-53-6112


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