Vol.15 有川 ゆうさん
生まれ故郷で夢が叶い、大人になって島の良さを実感。
この自然と多様性をいつまでも残したい。
有川 ゆうさん
対馬出身
上県町在住
プロフィール
中学卒業後、島外へ進学し、埼玉の動物病院に勤務。 その後、対馬野生生物保護センターでツシマヤマネコの飼育員として2016年に対馬にUターン。 現在は、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の生き物雑貨を制作、販売している「サステナブルショップ・ミット」に勤める。
対馬に生まれたから、地元を自身の強みにしたい
ツシマヤマネコのことを知ったのは小学3年生の時。当時ヤマネコの調査をしていた琉球大学の宿舎が近所にあって、その学生からヤマネコのことを本当に詳しく教えてもらっていました。今思うと、ちょっと迷惑な小学生だったかもしれません(笑)。それがきっかけで、少しずつですが「対馬に生まれたことを強みにできることがしたい」と思うようになり、行き着いたのがツシマヤマネコの保護活動でした。大学では動物看護士の資格を取得し、そのまま動物看護士として埼玉県にある動物病院に勤務していました。地元の友人からツシマヤマネコの飼育員を募集していることを聞いて、対馬に帰ることを決めました。採用の連絡をもらったときは、子どものころからの夢が叶ったので、本当にうれしかったですね。
生き物好きのパートナーに出会えたのも、この島だったから
子どもの頃は、対馬は何もない島って思っていて、生き物の多様性が素晴らしい島ということに気づいたのは大人になってからでした。対馬へ各分野の専門家や研究者が訪れる中で、昆虫の調査・研究をしていた彼に出会いました。私は昆虫も好きなので、好きな分野に詳しくてすごい!って惹かれてしまいましたね。対馬だからこその「縁」があったと感じています。
更新日:2021年09月29日