対馬の魅力 ~ひと、つながり~

更新日:2021年04月01日

魅力的な人々が暮らす島、対馬

ニホンミツバチのはちみつ

蜂洞

多くの市民が、対馬の島民性は「親切で、人情に厚く、優しい」と評します。また、移住者や対馬に学びにきた大学生も声をそろえて対馬の人の良さに感動したと言っています。特に、おすそわけ文化は都会の若者を魅了し、再来島する学生も少なくありません。

また、地域マネージャーへの意識調査では、60地区の計266名のキーパーソン(地域づくりの先導役)の名前が挙がりました。これは一例ですが、対馬には地域づくりの担い手が育っています。

さらに、対馬には、豊かな自然の中で培われ、継承された伝統や文化、暮らしの知恵・技術等が多く残っています。例えば、山の斜面を利用した伝統的焼畑農法である木庭作(こばさく)、原種に近いソバや在来種の豆の栽培、ニホンミツバチの養蜂、磯の資源採取を行う採介藻漁業等があげられます。

地域の伝統的な祭りや地域行事等も多く残っており、市民の誇りであり、心の拠り所にもなっています。

大陸と日本をつなぐ日本遺産の島、対馬

厳原町椎根の石屋根倉庫

金石城跡

対馬藩お船江跡

豆酘の赤米

万松院の三具足

朝鮮国信使絵巻(イラスト)

日本本土と大陸の中間に位置することから、対馬は、古代よりこれらを海上交通で結ぶ交易・交流の拠点でした。特に朝鮮との関わりは深く、中世以降、朝鮮との貿易と外交実務を担い、中継貿易の拠点や迎賓地として栄えました。その後、中継地の役割は希薄になりましたが、史跡や城跡、特産品、民俗行事等にも交流の痕跡が伺えます。

例えば、対馬の文化財11点が日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋」構成文化財に認定されています。また、日本ではこの地方だけで見られる独特の建物で県指定有形文化財に指定されている厳原町椎根の石屋根倉庫は、多くの観光客が訪れています。

対馬は、現在も日本とアジアの国際交流の架け橋となっており、現在でも朝鮮通信使行列の再現をはじめ、国境マラソンや日韓合同海岸清掃活動等、様々な日韓交流イベントが行われています。また、対馬高校ではハングルや韓国文化を学ぶコースが設置され、未来の日本を担う高校生が国際交流の基礎を習得しています。

日本遺産に指定された13点

  • 金田城跡
  • 対馬の亀卜習俗
  • 豆酘の赤米行事
  • 対馬藩主宗家墓所
  • 万松院の三具足
  • 銅造如来坐像(黒瀬観音堂)
  • 清水山城跡
  • 旧金石城庭園
  • 朝鮮通信使絵巻
  • 対馬藩お船江跡
  • 佐須奈港(佐須奈日向改番所跡)
  • 鰐浦(朝鮮通信使寄港地、ヒトツバタゴ自生地)