ツシマヤマネコについて

更新日:2022年10月05日

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ツシマヤマネコ【国指定天然記念物】

ツシマヤマネコの写真

 ツシマヤマネコは対馬にのみ生息する野生のネコ科哺乳類で、約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたベンガルヤマネコの亜種とされています。生息環境の悪化や、交通事故などで生息数が減少し、2010年代の生息数は70頭又は100頭と推定されています(注釈)(2012.環境省)。(注釈)生息数を推定するために用いた方法(計算式)が2通りあるため、推定された生息数も2つになっています。
1971年には国の天然記念物に、1994年には国内希少野生動植物種に指定され、現在、保護および増殖のための事業が実施されています。

ツシマヤマネコの特徴

体重3~4キログラム、体長70~80センチメートルと、イエネコとほぼ同じ大きさですが、ツシマヤマネコにはイエネコとは異なる特徴が何点かあります。

ツシマヤマネコの特徴を写真とイラストで解説している図

対馬野生生物保護センター

対馬野生生物保護センターの外観の写真

ツシマヤマネコをはじめとする対馬の生き物の生態や危機的状況、保護の取り組みについて解説し、野生生物保護への理解や関心を深めていただくための普及啓発や、ツシマヤマネコの保護増殖事業・調査研究業務・情報収集などを実施しています。
ツシマヤマネコをはじめとする対馬の生き物を守るためには、市民・専門家・行政団体等様々な関係者と連携を取り進めることが必要であり、センターはこれらの接点としての役割を果たしています。

館内では以下の見学ができます

ツシマヤマネコの一般公開

木の上に4本足で立っているツシマヤマネコの写真

2003年12月から、ヤマネコの一般公開が始まりました。
現在公開されているヤマネコは四代目で、飼育下繁殖事業に取り組んでいただいている福岡市動物園で生まれ、対馬にやってきました。一般公開されるにあたり、対馬の古代山城・金田城(かなたのき)にちなんで「かなた」と名付けられました。金田城と同様に多くの人に関心を持ってもらい、日本中から、海の彼方から沢山のお客さんが対馬に来ますようにという願いも込められています。
観察室では職員の解説を聞きながらヤマネコを観察することができます。

ツシマヤマネコの一般公開はヤマネコの体調不良などの理由により休止することがあります。ご来館の前に、センターまでお問い合わせください。

展示室

展示室の内部の様子の写真

ヤマネコを見学した後は展示室でツシマヤマネコの生態や危機的現状、保護の取り組みについても知ることができます。パソコンを利用したクイズコーナーやヤマネコの声を聞けるコーナーは子どもたちに大人気です。

レクチャールーム

大型のスクリーンでビデオ上映ができるレクチャールームの写真

対馬の自然やヤマネコ保護の取組みのビデオを上映しています。 ご希望の方は受付へお声かけください。部屋の後方には工作ができるヤマネコ工房やヤマネコのスタンプコーナーもあります。ご来館の記念にどうぞ。

イベント

アジサイの花を3人のこどもが観察している様子の写真

対馬の自然の豊かさを学び、誇りを持ってもらう事を目的とした自然ふれあいイベントの開催やヤマネコ講座などの環境学習も行っています。詳しくはセンターまでお問い合わせください。

利用のご案内

  • 開館時間:10時00分~16時30分(入館は16時00分まで)
  • 入館料:無料
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝祭日の場合はその翌日)、年末年始
  • 注意事項:館内での飲食・喫煙・ペット等の持ち込みはできません。
  • お問い合わせ:電話.0920-84-5577

この記事に関するお問い合わせ先

自然共生課

〒817-8510
対馬市厳原町国分1441番地
電話番号:0920-53-6111
ファックス番号:0920-53-6122
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