BLUE OCEAN DOME「対馬ウィーク」

更新日:2025年06月13日

最新情報

6月16日より、大阪・関西万博ブルーオーシャン・ドームで「対馬ウィーク」が始まります。

多くの方々にメッセージを届けていただきたく、「デジタル波絵馬」のウェブサイトを設けました。海への想いを記し、みんなで共有することで、美しく豊かな対馬の海の姿を取り戻し、次世代につないでいきましょう。みなさんの「海の未来への願い」を万博会場へお寄せください。

https://wish4otosha.jp/

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SDGs達成期限まであと5年前。万博をきっかけに加速化を

今年は万博イヤー。4月13日より、いよいよ2025年日本国際博覧会(「大阪・関西万博」)が始まりました。

万博とは何か。日本国際博覧会条約には「将来の展望を示す」ことで、「公衆の教育」を目的とすると記されています。つまり、万博は、地球規模の課題解決のために、世界中の人・知識・技術・モノが集まり、それらを伝えることで、人類の展望を見出そうとする場なのです。

地球温暖化による気候変動、プラスチック廃棄物の増加、絶えることのない紛争と貧困、食糧不足等、現代社会は数々の解決困難な課題に直面しています。このような背景から2015年に生まれたのがSDGsです。「2030年までに、みんなが一緒になって自分たちの未来のために17の目標を達成しよう!」と世界中の人々に参加と行動が呼びかけられています。世界の環境、社会、経済がつながり合い、世界的な危機はエネルギーや物価高騰、自然災害等対馬の暮らしに影響を及ぼしていることから、対馬市は「SDGs未来都市」としてSDGsの推進に力を入れています。

SDGsの目標達成の期限まであと5年。ウクライナ紛争や政治的な不安定さ等もあって、目標達成は厳しい状況ですが、万博という「将来の展望」を示す場は、SDGsの取組みを加速させる絶好の機会となります。

この万博では、海の社会課題解決を目指すパビリオン「ブルーオーシャン・ドーム」が設けられます。主催者であるNPO法人ZERI JAPANの催事共催パートナーとして、対馬市が、6月16日から22日までの1週間、「対馬ウィーク」として、海ごみや磯焼け等の現状、課題解決に向けた取り組みを発信するイベントを行います。対馬だけでは解決が困難な地球規模の課題について、 万博によって世界中から集まる人・知識・技術・モノと対馬がつながることで困難を乗り越え、誰もが夢と希望を持てる持続可能なしまの実現を目指します。

対馬ウィークの物語

この物語は、海の神「おとーしゃ」と海を助けるための物語です。

国生みによって生まれた大八島(おおやしま)の島の一つ「対馬」。

地上の混沌から海で輪郭を描かれた対馬は、

深い海で覆われ、

そこには太古からの海の神々が住んでいる。
海の神々は、対馬の民、日本列島と朝鮮半島・大陸を往来する船人を守護し、豊かな海の幸をもたらしてきた。

時代は人新世。
海の恵みによる人類繁栄の裏側で、
対馬は膨大な海ごみで汚れ、海の温暖化により海藻、アワビが消えた。
海面の上昇に怯えながら、少なくなった海の仲間たちとともに、
ちっぽけで弱々しい海の神「おとーしゃ」が海の未来を案じている。
本来の美しい姿とたくさんの海の仲間たちを取り戻すには、
今を生きる私たちが海を知り、海について語り合い、
母なる海への感謝と恩に報いる行動と未来への願いが求めらます。

海洋汚染でちっぽけで弱々しい姿になってしまった海の神「おとーしゃ」(小)

海を守るためのみんなの取り組みで元の美しい姿を取り戻しつつある海の神「おとーしゃ」(中)

~おとーしゃは、対馬ウィークのオリジナルキャラクターです~

キャラクターデザイン:金沢美術工芸大学

BLUE OCEAN DOMEについて

パビリオン概要

テーマ:「海の蘇生」

漁礁の減少、海水温の上昇、気候変動による大災害、そしてプラスチック汚染など、海洋はまさに危機に瀕しています。プラスチックごみはこのまま放置されると、2050年には魚の量を超えると報告されています。すでに微細化して生態系に入り込み、食物連鎖を通してヒトの体内へと還流しているこの物質を、私たちはどう制御していけばいいのか。ここでは、二酸化炭素の固定、海洋資源の保全、そしてプラスチック汚染など、水の惑星が直面している問題を克明に描き出すと同時に「地球」「宇宙」「生命」「環境」といった大きな概念からこれらの関係を捉え直し、環境モラルの覚醒を劇的に呼び起こしていきます。

開催時間

9:30~21:00(最終入館20:20)

位置
主催

特定非営利活動法人ZERI JAPAN(理事長:更家悠介氏)

ゼロ・エミッションのZERI JAPANは、資源とエネルギーを循環再利用し、廃棄物を0に近づける「ゼロ・エミッション構想」(ZERI:Zero Emissions Research and Initiative)を出発点としています。日本における環境教育の啓発と実践、産業クラスター(連環)の構築、会員企業への情報提供や技術指導などを行い、循環型社会を実現するために2001年に設立されたNPO法人です。

プロデューサー

パビリオン建設プロデューサー:坂 茂 氏

展示プロデューサー:原 研哉 氏

ブルーオーシャン・ドーム

敷地面積:3,503.25平方メートル

©ZERI JAPAN

©ZERI JAPAN

©ZERI JAPAN

展示内容:
【ドームA】水の循環を再現し、来場者に水の面白さと不思議さを体験いただきます。

【ドームB】シアター式の空間で圧倒的な映像を視聴することにより、来場者の意識変容を促します。

【ドームC】世界各国から参加する組織・団体と連携しイベントを開催します。

公式サイト

イベント情報

BLUE OCEAN DOM公式サイト内のイベント情報をご参照ください。

対馬ウィークについて

ウィーク名「対馬:東アジア津梁の島・対馬とともに願う海の未来」

イベント概要

テーマ:「2050年:世界最先端のサステナブル・アイランドへの挑戦」

対馬という海の神話の世界感、辺境から大陸文化と最先端のイノベーションをもたらした史実を背景に、海の社会課題の縮図である対馬において、本来の美しく豊かな海を取り戻し、次世代につなごうとする「2050年:世界最先端のサステナブル・アイランド」へのチャレンジを発信します。

期間

2025年6月16日(月曜日)から6月22日(日曜日)

会場

BLUE OCEAN DOME「Cドーム」

©ZERI JAPAN

催事構成
  1. ステージでのトークイベント
  2. ステージ大型モニターでの映像表現
  3. 展示

ステージイベント

各セッションの概要、登壇者については、BLUE OCEAN DOME公式サイト内の「BLUE OCEAN STUDIO」の対馬ウィークスケジュールよりご確認ください。

対馬ウィークへの参加方法

参加方法

ステージでのトークイベントは、オンラインでライブ配信しておりますので、スマートフォンやパソコン、タブレットよりご参加ください。

Cドームの展示や映像見学のみは出入り自由です。

Aドーム、Bドームの見学を希望される場合は別途事前予約が必要です。

オンラインでの参加について

BLUE OCEAN DOMEのYouTube公式チャンネルにてご覧になれます。イベント終了後もアーカイブ視聴できます。

バーチャル万博について

「バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」と「BLUE OCEAN DOME VR PAVILION」よりステージイベントの様子をご覧いただけます。専用アプリをスマートフォンやタブレットにダウンロードの上、ご入場ください。

BLUE OCEAN DOMEのバーチャル会場では、ウミガメや魚たちがみなさまを冒険の旅へといざないます。海の不思議や課題を解き明かしてみませんか。

バーチャル万博内でのBLUE OCEAN DOME

バーチャル万博BLUE OCEAN DOME内のステージ

展示

・対馬の海の現状と海の社会課題解決に向けた取組みを伝える写真パネル
・対馬の海洋プラスチックごみの実物、対馬市立豊玉中学校2・3年生の海ごみアート作品
・海の未来への願いを記した海洋プラスチック「絵馬」の願掛け処 他

<展示制作協力>

金沢美術工芸大学・サラヤ株式会社・小嶋宏明・濱口のぞみ・小林功憲・小林和美・対馬市立豊玉中学校・4月13日絵馬づくりワークショップに参加いただいたみなさま

4月13日のワークショップで制作した絵馬

4月13日のワークショップで制作した絵馬

絵馬の願掛け処

関連サイト

万博会場内の対馬

未来の自動手指消毒ディスペンサー

連携企業であるサラヤ株式会社が万博会場内の休憩所に設置する未来の自動手指消毒ディスペンサー。対馬の海洋プラスチックが使用されています。

ツシマヤマネコのペーパークラフト限定販売

民間パビリオン「住友館」において、グループ会社であり、対馬と関わりの深い住友大阪セメントが、館内の展示パネルにて舟志の森をアピール。また、売店にて人工石灰石を使用したツシマヤマネコのペーパークラフトを限定販売

対馬オーシャンプラスチックバスケット

対馬SDGs パートナー企業である株式会社リングスター製の対馬オーシャンプラスチックバスケットが、オフィシャルストアの買い物として利用されています。

EXPOアリーナ「Matsuri」物販棟の外装プレート

対馬の海洋プラスチック約300kgを使用し、5,000枚のプレートを射出成型。物販棟の外装に使用されています。

この記事に関するお問い合わせ先

SDGs戦略課

〒817-8510
対馬市厳原町国分1441番地
電話番号:0920-53-6111
ファックス番号:0920-53-6112

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